私は2019年度日本歯科大学付属病院協力型長期プログラム(Bプログラム)の協力型臨床研修施設のデンタルケア高松歯科にて8月から3月までの8か月間臨床研修させていただきました。
高松歯科を選んだ理由は、院長の高松先生の付属病院でのプレゼンテーションを聞き、臨床研修制度開始当初から研修医を受け入れている研修環境の良さや実績、口腔外科や小児歯科、矯正歯科等の専門外来の充実度、そして何よりも高松先生の明るいお人柄に惹かれたからです。協力型施設の歯科医院は10件程度見学に行きましたが、その中から高松歯科を第一志望にしました。マッチングした時の嬉しさ、ワクワク感は今でも忘れられません。
私が高松歯科で研修して良かったことは3つあります。
1つ目は、私の研修の進捗具合に合わせて段階的に研修できた点です。最初は、指導医の高松院長、竹内先生のアシストをさせて頂きながら実際の患者さんに対する対応や歯科治療手技を学びました。国家試験を終えたばかりで頭でっかちな私でしたので、生身の患者さんと向き合う難しさを知りました。次第に治療の一部を任せて頂ける様になり、最終的には初診の患者さんの治療計画を指導医と一緒に考え、一連の治療を担当医として任せてもらい治療させて頂きました。研修当初は、印象やTec作製など基本的な手技もできませんでしたが、先生方、スタッフの方に教えてもらいながら段々とできるようになっていきました。研修期間を通して、CR充填、支台築造、支台歯形成、インレー修復、歯周基本治療、全部床義歯・部分床義歯作製、抜髄、感染根管治療、抜歯(智歯も)など一通りの歯科治療全般を経験することができました。
2つ目は歯科診療内容の幅広さ、専門外来の充実度です。保険診療はもちろんのこと、ノンクラスプデンチャー(歯にかけるバネがなく審美性が高い)やジルコニアセラミッククラウン、口腔内クリーニングなどの自費診療がとても充実しており、患者さんのニーズや口腔内の状態に合せて適切な治療を行うことができる環境でした。また、専門外来には各分野のスペシャリストが揃っておりました。前田先生の歯内療法、竹内先生・飯田先生の口腔外科、ユミ先生・伊尾先生の矯正歯科、鈴木淳子先生・巻先生の小児歯科の診療を間近で学ばせて頂き、貴重な経験をさせて頂きました。
3つ目は渋谷区の地域医療にも参加できた点です。高松先生が長年講師を務めている看護学校の講義に同席し、講義の一部を担当させて頂きました。また、近隣の保育園の検診にも連れて行ってもらい、高松先生の診療のお手伝い、園児の口腔内診察をさせて頂きました。
最後になりますが、8ヶ月間臨床研修をやり遂げられたのは高松院長、竹内先生、ユミ先生始めDH、DA、受付等スタッフの方々、そして何よりも患者さんのおかげだと考えております。4月からは地元北海道に戻り、北海道大学大学院にて口腔外科の勉強をしております。口腔外科出身の高松院長、竹内先生の背中を追いたいと思ったのが口腔外科を選んだ理由です。
高松歯科での貴重な経験を糧に今後の歯科医師人生も頑張っていこうと思います。
本当にありがとうございました。